松坂牛のすき焼き、お伊勢参り
清流日本一の宮川へ

2008年GWのラクーンツアーは、三重の清流宮川と早々と決定していた。国土交通省調査で何度も水質日本一になっている川であるし、日本の心のふるさとお伊勢さんの禊の川であり、以前から気になっていた川であった。
しかし俺の心が大きく動いたのは、松坂市に近く川原で牛肉を食べビール飲んで下ったら、とても贅沢な川旅になるに違いないと考えたからなのだ。
そして宮川は、その期待を裏切らなかった。しかし後半冷たい洗礼を受けることになる。

2008年5月3日
 栃原駅前にいた。俺は、今回気が早って2日前から現地に来ていた。この2日間はずっと雨、前日は特に激しい降りだった。
でこの日、朝から晴れていた。駅前といってもタクシー屋さんとゲートボールのコートがあるだけだ。あとアズマヤがありここで、今回もはるみどんが、いそがしく食器など整理と昼の準備をしていた。俺は、ズブ濡れになった荷物を干していた。やがて線路が騒がしくなる。電車が来たのだが、30分早い。特急電車であった。この駅には止まらない。通過する特急に手を振るはるみどん「バカだなあ、あの電車には、お客さん乗ってないぞ!」と俺。ところが、一人乗っていたのだ。しばらくして携帯がなる。「モロさん、降りれなくて二つ先の駅にいる」ユー子さんだ。あまりの混雑で各駅停車への乗り換えができなかったとのこと。後で駅に行くから待っていてと俺。やがて各駅停車の列車がやってきた。この電車に二人乗ってるはずだ。しばらくして降りてきた。釧路に初めてきた鶴さんと昨年の仁淀川に参加した富山の
T君だ。二人とも「この電車の降りるシステムがわからん。」と叫んでいた。俺も最終日にトラックを取りに一人でこの駅に降りるから真剣に聞く。ユー子さんを拾いに二つ先の駅にいく。ユー子さんも仁淀に参加しているのでみな常連さんだ。明日から参加する浅田ママと少年ゲンも常連さんだ。

 スタートは、七保大橋である。ここからカヌーで4日かけて伊勢湾へ出ようという計画なのだ。川原で昼飯を食べスタート。天気は夏日だ。漕いでいて気持ちがよかったが、1時間ほど漕ぐと野原橋が見えてきた。実は、今日のゴールは、ここだ。そう初日は敢えて短くした。
橋の横にある野原公園のお祭りは、たいへんは賑わいだった。俺は、あらかじめ公園に停めておいた自転車で七保大橋にトラックを取りにいく。残った面々は、祭りへ。実はこの祭り、最後にもちマキがある。トラック2台で荷台からバラまいたもちを、われ先にと拾う。俺が、自転車を栃原駅に置いてトラックで戻ったときには、すでに後の祭りだったが、皆健闘していて、ありがたい食材になった。

 そして、夜になり焚き火を囲んで宴会になった。
クーラーボックスから主役の牛肉の登場である。松阪牛の中でもレベルの高い七保牛!このあたりの牛で、ここらでは
JA大宮店でしか手に入らないとのことで、前日買っておいたのだが、すごい霜降りである。始め川原の近くで採った大きなたけのこをつまみと焚き火で焼いていたのだが、すき焼きが始まると肉を食べるのに夢中になってたけのこを炭にしてしまった。高級牛肉を満天の夜空の下、ゆっくりと焚き火でも眺めて食べたかったのだが、なんだか忙しい食事になった。でも美味かった。

5月4日
今日は、一番長いコースになる。ゴールの度会まで20キロ以上ある。ラクーンのツアーで20キロは長いのだ。
それと途中でうまく浅田親子と合流しなければならない。
 朝飯は、昨日祭りでゲットしたもちを入れたお雑煮である。食べ終わってからカヌーにドカッと荷物を積み込んで1艇余分にカヌー(途中で浅田親子に渡す)を引っ張っていこうとしたのだが、鶴さんがソロで乗っていってくれた。鶴さんは、いつもタンデムで前に座る。漕ぐというより写真を撮ったり、ゆっくりと周りの景色を楽しみながら下る人なので、今回の積極的行動にびっくり「うまく進むかわかりませんが、何とか皆さんについていきますよ」と鶴さん「とにかく前に行けばいいですから、前に」といい加減なアドバイスの俺。でも鶴艇なんとか上流から下流へと進んでいた。しばらくして携帯に浅田ママから電話。駅に着いたみたいだ。田口大橋に近づいてまた携帯が鳴る「橋にいるんだけど、どうやって川に下りるの」橋を見上げるとタクシーが止まっていた。しばらくして左岸側の厳しく下りの細い道をタクシーが下りてきた。ここから浅田ママと少年ゲンが合流する。今日も天気がいい。また夏日になりそうだ。俺の腕は、昨日のカヌーイングで真っ赤に焼けている。今日また焼けそうだ。田口大橋を過ぎると右岸側の川原に車が下りていた。地元のカヌーカンパニーのスクールみたいだ。中川大橋を過ぎてから、皆腹が減ったと騒ぎ出す。日陰のある川原を見つけて飯にする。グッと冷えたビールを飲んでから中華鍋で焼きそばをつくる俺。でも暑い。汗だらだらで飯作る。ゴールの度会まで結構苦戦すると思っていたのだがアッサリ着いた。

川原には何組かファミリーがバーベキューを楽しんでいた。宮リバー渡会パークといって川原の上にきれいな公園がある。トイレ、自販機などあるのだが、食堂もあり、以前下見に来て食べたチャーシュ丼が美味かったので、この食堂に予約を入れておいたのだ。食堂に行くと、真ん中にでーんと予約席があった。我々の席だ。「酒は別会計だからね」などと一言多いかと思いながらも生ビールを注文。20キロオーバーで漕いだ後の生ビールは、たまらなく美味しかったのは言うまでもない。川原に戻ると南米系ファミリーが焚き火を残して帰っていったのでこの焚き火をいただき、宴会にはいる。宴会といっても静かなものであった。満天の星空で誰かがしゃべり、誰かが酒を飲む。時々焚き火がパキパキと音をたてる。「モロさん、寝るんだったらテントに行ってよ!」激怒言ミサイルが飛んできた。焚き火の前でフネ漕いでいたみたいだ。

5月5日
テントの中で激しい雨の音を聞く。天気予報でも今日1日だけ良くないことを言ってていたのだが、2日間の良い天気に気がゆるんでいたかも。
公園内のアズマヤを朝飯会場に使うことにするとして、朝からガチャガチャ準備。雨は止みそうにない。一日雨かも。気温も上がらず、肌寒い日になりそうだ。アズマヤの屋根は7人には、ちょっと小さかった。椅子が6しかない。俺があふれた。テーブルの真ん中が大きな柱になっていてドーナツ形のテーブルにご飯、味噌汁、納豆、たくさんのおかずがところ狭しと置かれテーブルは、いっぱいいっぱいだった。お腹がいっぱいになって雨の中のテント撤収、それからカヌーに荷物の積み込みなど。雨で気が乗らず、動きが鈍かったが、スタートすると追い風だった。風に背中を押され、しかも流れも適度に速く、快適なカヌーイング。どんどんとカヌーが進んでいき、
昼飯を食べる間もなく伊勢市に突入。渡会橋でゴール。雨もあがった。
橋の下には、様々なグループがバーベキューを楽しんでいた。上陸した川原でまず昼飯にした。
そして橋の下でテントを張ることにしたのだが、風がどんどんと強くなってきたのだ。テントが飛ばないように中に大きな石を入れたりして張ったが、大変であった。それから暗くなるまで時間は、たっぷりあったので町へ皆で行くことにした。
伊勢神宮(外宮)は、ここから2キロだ。そして伊勢市は、銭湯発祥の町なのだ。
昔に比べるとだいぶなくなったそうだが、この近くに3件ほど小さな銭湯がある。
橋のすぐそばにある酒屋は、5時から1時間ハッピーアワーとして生ビールが300円で飲めるらしい。なんかルンルン気分で外宮へ行く。俺とはるみどんは、買い物(夜の飯)があるので、外宮をパスして買い物の前に銭湯でさっぱりする。俺のこの行動がいけなかったのか、川原に戻るととんでもないことが起こった。川の中にカヌーがプカプカ浮いているのだ。アレレ満潮の時間間違えたかな。
風呂から帰ってきたばかりなのに胸まで川に入ってカヌーを連れ戻す。
しかしこれで終わりではなかった。
夕飯の鍋、ラクーン恒例常夜鍋のエンディング、ラーメンを食べるときになって、風が海風に変わって強くふいてきたのだ。どんぶりから出たラーメンが口に入らず流れてしまうのだ。流れソーメンでなく流れラーメンである。そしてまた雨になった。横殴りの雨になる。ツアー最後の夜なのに、残念、ビショ濡れになりながら各自テントに撤退。

5月6日
最終日だ、昨夜の天気から一転し、快晴。でも風がある。朝8時には、出発すると言っていたので、皆起きてきていろいろと動いた。川原にビショになった服やテントをドカーンと広げる。天気が良いのでどんどん乾いていく。近くのコンビニで荷物を送ることができるので、皆余分な荷物を家に送り、荷物を減らしていた。
この橋から伊勢湾まであと7キロだ。出発時間になっても風は止まなかった。俺だけソロなので、カヌーの前を重くしようと荷物を積み始めたら、案外と荷物が少なかった。いつもなら重い荷物は敬遠されるのに、皆積極的に積んでいた。風が逆風なのでカヌーを少しでも重くしたかったのだ。かなり苦戦を覚悟したのだが、カヌーは海へ海へと進んでいくので気持ちがよかった。やがて風向きも横風になった。国道23号をくぐると海まで橋はない。右岸のラブリバー公園がゴールである。少しバテバテの浅田親子と鶴さんはるみどん艇は、ゴールに戻り、ユー子さん
T君艇が河口近くまで行く。俺も河口近くで潮風を浴びもどる。
ゴールして昼飯は、地元名物「伊勢うどん」である。残り物の納豆を入れてみたらまた美味い。戦利品のもちも焼いた。朝は、簡単なスナックだったので皆よく食べた。

ここで解散である。一人また一人と近くの駅に歩いて帰っていった。
俺も野原公園に置いてあるトラックをとりに駅に向かう。電車を降りるシステムが気になり、緊張気味に栃原駅へ行く。駅には、ぽつんと自転車が置いてあった。
3日ぶりの再会である。自転車でトラックのある野原公園に行き、ラブリバー公園に戻りカヌーと荷物を全部積んでこのツアーが終わった途端に腹が減ってきた。

毎日美味い肉を食べていたのに、また肉が食べたくなった。伊勢えびは次回か・・・

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