2008年11月 10年ぶりに訪れた晩秋の気田川

11月22日(土)
 早朝、カヌーをいっぱい積んだトラックは、静岡県の福田(ふくでと読む)漁港近くを走っていた。生しらすをゲットするためなのだ。今日からの3連休、気田川カヌーキャンプツアーの晩飯にするためだ。11月後半冬までリーチがかかったこの時期に、片手で数えられないほどのお客さんが参加する。お客さんのほとんどが先月の茨城県久慈川に参加した人、いわば常連さんなんだが、俺は何としてもその常連さんに生しらすを食べさせたく、直営の店をなんとか見つけ生しらすと煮干しをゲットした。そして、スーパーで食材を買っていたらタイムオーバー! 
今日の集合時間は、秋葉神社下社に11時!ここからだと、たっぷり1時間以上はかかる。急がなければならないこの時に焦って道を間違える俺。当然トラック助手席に座っていたはるみどんの怒りが炸裂する。「信じられない!道知らないの?」「間に合わないんだったら、皆さんに電話しておくべきでしょう。」そして、なんてことかまた道を間違える。   10年ぶりに訪れるのと物忘れが得意な年齢になったことなど、そして横からの機関銃。さらに追撃ちの電話がなる。今回参加の石川青年からだ。「今集合場所に着きました。誰もいないんですが?」頭の中まで慌てる俺。
 怒り疲れスースー隣席が静かになって、やっと運転もスムーズになったのだが、かなり遅れて下社前の川原に着いた。石川青年は、電車とバスで来たのでちゃんと到着していたが、あとのムロガさん親子とまっつんグループの車組は3連休の大渋滞に巻き込まれていた。


 まっつんグループが約3時間の遅れ。すかさず「モロさん、我々をこんなに遠くまで連れてきてひどいじゃないですか。」とまっつんが言う。今日は、朝からいろいろ言われる俺であった。

 下社前の川原で全員テント設営→昼飯→トイレで軽量化→歯磨き→の工程終了後、カヌー準備が終わり、やっとカヌーイングスタートとなる。今日のコースは、上流の春野役場から下社までである。

 メンバーは、石川青年、ムロガさんは、小学生の息子一歩君、まっつんとまっつん兄、かおりさんの6名に俺とはるみどんで8名6艇(ムロガさん以外が全員ソロカヌーなのだ)スタートするや「モロさん、水がメチャ綺麗ですね。来てよかった!」とまっつんが言う。待ってなさい!明日になればもっと感動するさ!しかもまだ生しらすも食べんで簡単に来てよかったなんて困るよ!とニヤニヤする俺。

 水量はかなり少なかったが、綺麗きれい。

こんな美形の鮎がいた。
ありがたくいただく!


 なんといってもスタートタイムが遅すぎた。ゴールの下社に着いた時は、真っ暗であわやナイトカヌーツーリングするところであった。すでに役場近くの温泉はタイムオーバー。今夜の風呂をあきらめかけた時、はるみどんの携帯メモリーにかりんの里(昔のツアーでよく行った風呂)が残っていたので電話をいれる。
 

 車で30分くらいでかりんの里に着いた。かりんの里の親父は、俺のことは覚えていなかったが、はるみどんは覚えていた。「悪いな、俺は女性しか覚えないんだよ!」とかりんの里の親父。風呂で温まって川原に戻り焚火して、ビールやって鍋やって今日が終わる。やれやれ朝からバタバタだったな。

11月23日(日)
 朝かなり寒くて起きてしまった俺。焚き火する。しかし皆起きるのが遅い。寒くないのかな。でも今日は良い天気になりそうだ。やがて皆起きてきて朝飯だ。ここで福田(ふくで)産生しらす登場。「おいしいね!」とさりげない反応。あれれ!でも帰る時になって直売の店を皆聞いていたので満足していたんだろうが、「うまい!」と強烈なるアクションを期待した俺。ちょっとガク。でもまだまだ煮干しカードがある。しらすが大きくなったので作った煮干しなのだ。今夜は「うまい!」があるだろう。きっと。

 キャンプしている下社前川原から天竜川との合流前までのコースが、今日のコースだ。気田川の代表的メインコースだ。スタートして、前にもたもたしているカヤックのグループがいたので最初の瀬で追い越す。そのグループのリーダーらしきオヤジが「あれれモロさん?変な爺が下ってきたなって思ったらモロさんだよね!」神奈川のカヌーショップのオヤジだ。しかしジジイはないだろう。昨夜テント設営中、栃木のカエルアドベンチャーの斎藤氏と会った。地方の川で懐かしい人に会うのはうれしいが、変なジジイはないだろう。
 綺麗な川をツーリングするのは気持ちがいい。


 水位がないのでゴールまで時間がかかった。
役場近くの温泉はまたタイムオーバーかもしれない。「人数がまとまれば風呂は沸かすが、明日から休みだ!」と言っていた、かりんの里になんとか風呂を頼み込む。しかし、ムロガ親子とまっつんが帰る。あれれ風呂5人かな。100人位のキャンパーがいたが、バイクイベントで来ていたグループなので声かけず、かりんの里へ行く。まっつんが風呂付き合ってくれて6人だった。わざわざ沸かしてもらって、親父すまん!

 風呂から戻って爆弾鍋である。この鍋にあの煮干しをダシとして使う。煮干しはこの後、鍋から出してオリーブオイルと醤油でいためるのだが、鍋の中で大量のトウガラシとにんにくにガンガン浸されているので、すこぶるおいしいのだ。特にビールのつまみに良いのであるが、


「うまい!」「うまい!」
のリアクション連発で
喜ぶ俺であった。

11月24日(祝日)
 2日間とても良い天気であったが、今日午後から雨のようだ。そこで、テント撤収後にカヌースタートとした。今日は平木大橋の上流(これ以上上流は水がない)からスタートして下社ゴール。10キロはある。午後からの天気を考えると忙しい朝になる。朝ごはん→トイレまた軽量化→歯磨き→テント撤収→カヌー準備と慌しくスタート。
 5人でカヌーは5艇。全員ソロパドラーである。今回、申込段階で「モロさん、ひとりで漕ぎたいんだけどいいかな!」という人が多かったので8艇トラックに積んできた。11月後半のカヌーツーリング、参加するお客さんは数人と思っていた俺は「どうぞ!どうぞ!1人1艇でも2艇でも」なんて適当なこと言っていて、あと数人プラスしていたらカヌー足りなかったところだ。

いつもなら昼飯は川原で手料理なんだが、今日は、天気が心配なので宮川橋下流に上陸。国道沿いの食堂で。ストーブで暖かい食堂を出るのはつらかった。朝から肌寒いのだ。が、カヌースタートしてすぐ川底に天然あまごの尺ものを見つけた。パーマークを見て大型のヤマメかと思っていたら「あまごだ!」と釣り師でもあるまっつん兄。すでに息絶えているのだが、とても綺麗である。水位が少なく川底がほとんど見える。深い淵で大きな魚をよく見たが、あまごだったのだ。10年前は、気田川をよくツーリングしていた。蛇行してカヌーも楽しいし!静かだし!白い玉砂利の川原は気持ちいいし!山々がいいし!でも川の中には、こんなに綺麗なあまごが泳いでいるんだ。いいぞ気田川。
ポツリポツリの肌寒い雨も気にならないのだ。



しかしである。ゴールの下社では、お疲れ様とシャワーのような雨になった。まっつん兄とかおりさんは車で帰り、石川青年は下社前バス停からバスで帰った。すでに誰もいなくザーザーの川原で忘れ物チェック(意外とお客さんの忘れもの多いのだ)

 雨は相変わらず強く、暗くなった気田川を後にした。ありがとう気田川!ありがとう参加してくれたお客さん!また来るさ!

「ところであたし飲んでるし〜アイコン
  帰りの運転頼むね〜お願い

「なぬ〜!」


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