〜2010年6月
 北海道カヌーレースに参戦する
(千歳川〜美々川〜幾春別川)

6月17日(木) 千歳川と美々川を下る。

 ムカワ道の駅の朝である。昨日フェリーで苫小牧に着くや一番近い道の駅に飛び込みビール飲んで車中泊をした。この道の駅には、温泉もあったのだが、昨夜は、バケツをひっくり返したような雨で車の中でおとなしくしていた。

 その雨も上がりやれやれと荷台の荷物の整理をしている。クーラーボックスがバカに重いので開けて見るとなんということか、昨夜の雨水で満水状態。納豆やら食材がプカプカ浮いているではないか。がっかりしていると、ずぶ濡れのキタキツネがやってきた。
 人なつっこくて俺の周りをぐるぐる回っている。「悪いが、お前にやる飯はないよ!」と道の駅を後に千歳川に向かう。

 スタート地点の第一鳥柵舞橋手前に公園がありトイレも水場がある。ここで朝飯にと思っていたが、まだ腹へってないので、1本下って飯にしようとカヌーを置いて、5キロ下流に車を移動する。さらに下流まで下れるが、朝飯前なのでこのあたりをゴールと決め折りたたみ自転車で上がる。千歳川に沿ってサイクリングロードがあるので便利だ。カヌーで激流を下るときは、あまりビビらん俺も回送時の自転車になると人が変わる。ブッチャケ怖いのだ。歩道がない狭い道や、ビンビンダンプ等走る国道、トンネルなど最悪である。
「もっと離れて抜いてけ!このバカ!」と叫んでもスレスレに抜いていくバカドライバーが多いのだ。だからこのサイクリングロードは、まさに天国なのだ。

 千歳川は、千歳市街を流れる川であるが、水はきれいである。蛇行しながら森の中に吸い込まれていくようだ。たまに釣り人を見るが、険悪な関係ではない。パドラーと釣り人に愛させている静かで楽しい川だ。鳥柵舞橋手前にスラロームゲートがあると聞いていたが、ない。撤去したのかな。幾春別川スラロームレースの練習もしたかったのに残念である。 しかしながら両サイドから張り出した木の枝や所々川中央の島などスラローム練習ができるし、流れもまずまず。落差1メートルほどの瀬もあるし楽しい川である。
 高速下でゴール。車の横でみすぼらしい朝飯を食べる。朝飯食材の主力が雨水でやられあまり人に見られたくないので隠すように食べているそのとき、サングラスのねえちゃんがでけ〜4WD車で隣りに車を止めた。俺のことなんか全く気にしないで着替えている。上から下までビシッとフィッシャーマンだ。いやガールか!釣りマガジンからそのままでてきたモデルのように決まっていた。一方俺の格好は、朝飯同様みすぼらしくずぶ濡れた練習服。朝飯後、少し下流も下ろうと思ったが、気が乗らん。チャッチャと片付け千歳川を後にする。

 午後、美々川を下るため車で移動する。移動といっても千歳川と美々川はとても近い。
だが、千歳川は日本海に流れるが、美々川は太平洋に流れるのだ。新千歳空港脇の国道36号を美々駅方面に左折して美々橋に行く。30年ほど前に下ったことがある。勾配もなく漕ぎ上れる川なので下流に自転車を置きにいくのをやめ車はここに置きぱっにしてスタートとゴールを同じにしようとなめていた。

 川というよりクリークである。良い川だ。などとのどかに漕いでいられたのは、わずか100メートル。川幅が30センチくらいになる。
まっ!こういう川もあるもんで探検気分でいいではないか!などと思ってみたものの、全く進まん!両サイドから迫ってくるアシにパドリングができない。顔は川を横断して作ってあるくもの巣でべタベタ。引き返そうにもカヌーが回転できない。時間だけがすぎる。やがてアシがなぎ倒されたところに来た。

 もしかしてこれって熊のあとかな?歌を歌いながらしばらく下るが、回転できる幅にでたところでチャッチャと引き返す。車で下のスタート地点の松美々橋にきたが、カヌーが降ろせなくなっていた。さらに下流の美々橋に焼肉レストランがありここは降ろせるが、やめた。この川は、カヌーコースにしてはいかん!と腹立たしく美々川を後にした。

 夜になり新千歳空港に、はるみどんを迎えに行く。明後日から三笠市でおこなわれるレース参戦のためはるみどんは、やってきたのだ。街道沿いのラーメン屋でラーメン食べて三笠の道の駅で車中泊となる。

6月18日(金) 幾春別川へ 

 幾春別川を早く見たくてそわそわ。道の駅をチャッチャと後にする。
 昨年の秋、実は幾春別川を見に来たのだが、ダムの点検日(すぐ上流にダムがある)とかで全く水が流れてなくがっかりしたが、今回は、良い迫力でしっかり急流になっていた。
 すでにスラロームゲートが張られ2人のカヤッカーが練習していた。はやる気持ちを抑え朝ビー(朝からビールを飲むこと)して朝飯中、カナディアン積んだ車がやってきた。
「東京から来られた諸墨さんですか?私佐藤と申します。」この人が、あの佐藤雅彦さんか。
東京のさすらいのライター堀田貴之氏から数日前突然電話で「モロさん。幾春別いくの?むこうに佐藤雅彦がいるからよろしく言っといて。」また今年の冬御岳を下ったとき一緒だったケビパ氏も「え〜、幾春別レース出るの?佐藤雅彦さんという良い人がいるの〜」と。
かの人が目の前にいる。なんでも北のカナデイアンカヌーの達人らしい。しかも今回のレースに我らと同じ男女ペアーの部にでるらしいのだ。

 よっしゃ!練習じゃ!でもなぜかはるみどんがのってこない。「わかりましたよ。わかりましたよ。でも20ゲートは長いな〜」などと超スローゆっくり着替えているではないか。 一週間前の長野のニジマスカップみたいな嫌らしいゲートはなく楽しそうなコースであるが、1メートルほどの落差がいくつかあり始め戸惑う。なんとなくなれてきたあたりから腕の筋肉が、いい加減にしろ!とストライキになりそうな感じなので昼飯にする。
 午後からは、このコースが一度クローズになる(大会本部でクローズと宣言されると川に入れなくなる)ので、日曜日のダウンリバーコースのひとまたぎの瀬を見に行く。長瀞の小滝の波に似ている。面白そうな瀬だ。
 夕方、コースオープンになって練習開始。でもカヌー、カヤックで川はゴチャゴチャ!すぐやめる。三笠の道の駅に温泉とスーパーがあってので、食材の買い物に行く。
 夜、釧路のキヨシさんが来て宴会になった。キヨシさんは、釧路湿原そばのとうろの宿のマスターだ。昨年冬実家の埼玉の帰り、ラクーンのスクールに来てくれたベースマン。カナディアンカヌー
JPに書き込んでいてわざわざ来てくれたのだ。ヨウコさんとココも一緒である。

6月19日(土) いよいよスラロームのレースが始まる。
 朝5時からコースオープン練習ができるのだ。しかしである。いつまでも起きてこないはるみどん。6時になっても起きてこない。ブシュッ!と缶ビールを飲む。その音でやっと起きてきて さて練習。ところがコース大混雑状態。2本下ってすぐやめる。キヨシさんがそろそろ帰ります。とのこと。なんとここ三笠から釧路まで6時間もかかるとのこと。
またどこかで会いたいと思う。
 そして幾春別カップ開会式が始まる。北海道なのにこちらも真夏の天気だ。我々の出場する
OC2の部は午後から、しかもエントリーが多く1本目が2時ころなのでテントに戻ってまず1本ビールを飲む。

 待っている時間ていうのは、なんとも言えない気分だ。まるでアスリートになったみたいに少し緊張したり、瀬の波を見たり、また飲んだり楽しいものだ。

 午後になり着替えスタート30分前にスタート地点に行く。北海道は、カナディアン大国だ。レースでこんなにたくさんのタンデム艇を見るのは、あまりない。そして1本目、少し緊張して、あちらのポールにコツン。そしてコツン。ついでにコツン。とゴール。息は切れてない。
2本目が、楽しくなってきた。ゴールまで息切れがないことがわかったので
スタートからとばした。リズムも良い。しかしコツン。またコツンとポールに当てる。あれま!

 夕方、ウエルカムパーティで結果発表。ニジマスに続いて2位である。別に2位が好きなのではない。1位になれないだけなのだ。どんなレースでも出るときは、優勝を夢見る。
だから寒い冬の練習会も楽しいのである。優勝したら目標を失うかも・・・
よし!来年また来よう。

 ウエルカムパーティのBBQは、豪快だった。大きな網の上には、新鮮な大きな貝やエゾ鹿の肉などがどんどんぶちまかれて食べるのが忙しくなる。生ビールも美味い。食べるのが忙しいのに「東京から来られたんですか?」「なんで北海道のレースに来られたんですか?」「御岳ってどんなとこですか?」飲んだり、しゃべったり、食べたりの超忙しい夜であった。

6月20日(日) ダウンリバーレースとあわただしく小樽へ!

 
   ダウンリバーレースのスタート まさに心躍る

 金曜の夜は、キヨシさんと宴会。昨夜もウエルカムパーティの宴会をこなしても相変わらず朝起きるのが早い俺。珍しくはるみどんも起きてきた。
今日のレースのコースを1本下る。終わってテントに戻ると三笠カヌークラブの会長が、生ビール2人分持ってきた。「朝ビーの会って朝からビール飲むんでしょ。失礼しました。飲んでください。」俺は、すっかりこの大会が気に入ってしまう。

 開会式が、また始まった。今日も夏日だ。
午前中は、他の種目があり我々がでるダウンリバーは、また午後2時頃なのだ。
今日は、夜7時の小樽からでるフェリーで帰ることになっていたので、撤収開始やら近くの公園でカヌー関係の服を洗ったり忙しかった。今日のレースは、ダウンリバーなのでさほど緊張感がなく過ごせた。
同じ川でもポールがブラブラしていると楽しいんだが、緊張する。とくにタンデム艇だと気を抜くとすぐコツンと当たってしまうのだ。当てると「もったいないでしょ!」「当てないでよ!」とバウから声がして喧嘩になる。飯能カヌークラブのタケちゃんが、「タンデムでよくやってるよな!」「俺なんか絶対かみさんと乗らんよ!だって家の中まで大喧嘩だし!」

 スラロームにタンデムで試合にでるのって そりゃ俺だってイライラしますよ。一人では、すんなりとクリアーできるゲートも、タンデムだと後がまだ通過してないのにドローが入ったり、コースの考え方がちがったりまっ いろいろですが、忍耐力がついたりして楽しんでますよ!!

 でも今日のレースは、ダウンリバーレース。 ゲートが全て外され普段の川に戻って我らもカヌーをスラ使用のベルカヌーからオールドタウンのチャールズリバーに変え気持ちも完璧にリラックス。スタートが待ちどおしかった。楽しい瀬が続き、やっぱりダウンリバーは楽しいな。と思っていたらゴールだった。ココは文句なしに最高タイムで優勝した。
結果はもうわかっていたが、閉会式は最後まで出たかったが、フェリーの時間が気になってソワソワの俺。

そのしぐさがわかってしまったのか佐藤さんが、そっと来て「時間になったら行っちゃってください。会長には僕から話しときますから」でも少しでも長くいたかった。会長が、結果発表を早めてくれたみたいで優勝の書かれた賞状は、ゲットした。

 それから小樽へ!とすっ飛んでいく。「モロさん。飛ばさないで!」「小樽でお土産買いたいんだけど!」「小樽の寿司美味しいんだって!」「ちょっと聞いてるの!」
気の小さな俺は、時計だけを見て運転に集中した。うるさいよ!はるみどん!
フェリーデッキで北海道限定の缶ビールを飲む。美味い。
遠かったけど北海道に来てよかった。ありがとう三笠カヌークラブの皆さん。そして会長。

とても楽しかった。

冬の練習会がまたまた楽しみになった。北のカナディアンパドラー佐藤雅彦氏にありがとうと言いたい。

来年勝負だ!でも来年還暦だな俺。しょうがない赤ヘルと赤ライジャケで出るかな。

とまた一本ビールを飲む俺。

  レースの様子・リザルトは三笠カヌークラブをごらんください

豪快BBQ!

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